アプリの使い方

このアプリは、過去の国語の試験問題を検索し、必要な情報を素早く見つけるためのツールです。使用例としては、具体的には入試問題の作成者が他校で既出ではないかを確認したり、学校や図書館勤務の方が選書をする時の参考にしたりと、様々にあると思います。以下の手順でアプリを最大限に活用してください。

1. キーワード検索

検索バーに、探したいキーワード(たとえば、作品名や著者名、学校名)を入力し、「Search」ボタンをクリックします。まだ複数の語で検索するようにできていません。「中学入試」などの□にチェックを入れて検索をすると、検索対象が限定されます。結果一覧は①新しい年度から古い年度へ、同じ年度の場合は②中学入試→高校入試→大学入試の順番にソートしています。2024年8月現在の検索対象は、作品名、著者名、学校名、出典名(後述)の4つです

2. 検索結果の確認

検索結果が表示されます。結果リストには、試験の年度、学校名、著者名などが含まれます。興味のある項目をクリックして詳細を確認できます。年度はその試験が行われた年度で統一しています。たとえば、「2023年度に行われた2024年度入学試験」の場合は「2023」です(2024年2月某日に行われたものも「2023」)。

3. 詳細ページの利用

詳細ページでは、試験の内容や関連する情報が表示されます。必要に応じて、もう少し詳しい情報を載せています。現在確認中の場合は表示されなかったり、(調査中)という言葉が表示されたりします。

現在の課題と展望

本アプリの使用にあたっては、いくつかの点で注意が必要なことがあります。

1. 複数の著者(対談など)

一つの作品名(文章名)に複数の著者がいる場合、結果は重複しています。同じ作品名、同じ学校名であってもそれぞれ別にカウントしています。

2. 複数人が関わる本の著者の作品名

一人の著者が単著を書くことが多いのですが、とりわけ学術書の場合だと別の代表編者がいる(本人の手になる場合を含む)時には、検索結果の作品名(文章名)とは別の出典となる作品名があります。小説の場合だと短編集が該当し、本の表題(出典名)とは異なる名前の各短編が作品名となります。便宜的に作品名をwork_title、出典名をbook_titleと呼び分けると、このbook_titleは上部の「結果一覧」ではなく下部の「結果詳細」に載っています。そして、work_titleだけではなくbook_titleも検索対象に加えています

3. 作品の出典や未詳の著者

現代の作品の場合、雑誌に発表された小説などが本になる前に出題されることがあります。それらは早い段階で単行本となり、場合によっては文庫になります。発表と出題された時期に鑑みれば、初出の雑誌などを明記すべきですが、本アプリではそうではない処理をしています。たとえば、2022年度に雑誌に発表された一篇の小説が2022年度の試験問題に使われた後に、2023年度に出版された場合です(2022年6月に雑誌に発表され、2023年2月に出題され、2023年6月に刊行される)。この事例では本アプリでは「2023」と表記します。したがって、試験の実施年よりも出版年の方が新しくなる場合もあることをご了承ください(本が増補改訂になった場合にも同じ問題があります。例:増補前の本が出題され、その後増補改訂されて刊行される場合)。

古典作品の場合、「結果詳細」には現代の注釈書や古典の本文が確認できるものを中心に参考として載せています。通常、有名な作品であればあるほど注釈書の数は増えていきますので、アプリが提示する本は実際の出題者が見た本とは異なる可能性が高いといえます。新しいものでかつ文庫のような比較的入手しやすい本を選んだつもりですが、適宜妥当なものに修正していきます。なお、参考として挙げているものは、すべて1巻や上巻にしています。いずれ対応させます。

また、古典作品の場合、著者名(作者名)の項目を作品名にしているものがあります。「作者不詳(未詳)」など、特有の問題がありますが、確定されていない場合は基本的に「作品名」にしています。こちらも良い表現がないか考えていきます。

4. 将来の展望

上記の課題や体裁や誤字・脱字を含めて時間をかけて改善し、たとえばその一年や数年間でのトレンド、またジャンルや出版社やレーベルによる横断的な検索をして、しかも視覚的にもわかりやすい情報にしていけるアプリにする予定です。そして、検索結果からリンクを自動生成し、他のサイトにアクセスして詳細な情報が入手できるような計画を立てています(ただし、こちらについては課題が多いので当面は限定的)。アプリの情報は基本的に自由に使っていただいてかまいません。